5月第3週(5/13−5/19)*印が多いほど頻出(最高3つの*)
(1) 雇用延長制度導入企業相次ぐ(5/13) **
60歳の定年後も従業員を雇用しつづける雇用延長制度は、再雇用制度と勤務延長制度に分かれ、前者が主流となっている。労働省によると、約7割の企業が導入済みである。ただし、再雇用者の年収は、退職前の約7割以下になる。この制度の導入の理由の第一は、厚生年金の受給開始年齢の引き上げで、徐々に引き上げられ、2025年には65歳に引き上げられ、受給できるようになるまで、働いてほしいということである。第二は、少子高齢化による労働力人口の減少で、高齢者の活用である。
(2) 中国からの輸入額約6兆円(5/13) ***
中国からの低価格品の輸入が、日本の物価を下げる大きな要因となっている。中国からの輸入額は、2000年が前年比22%増で、輸入総額の15%を占め、アメリカの19%に次ぐ。安い輸入品の増加で、農家や繊維業界は、関税を一次的に引き上げる緊急輸入制限措置(セーフガード)を要請し、政府は、ネギ、生シイタケ、畳表について、この措置を発動した。ただし、輸入品のなかには、日本企業が中国で生産した製品も多く含まれる。
(3) 上場企業4期ぶりに増収増益(5/19) **
日経新聞社によると、上場企業の2001年3月期連結決算は、IT需要の拡大で経常利益が前期比41%増となった。売上高も5%増え、97年3月期以来、4年ぶりに増収増益となった。2002年3月期は、アメリカ景気減速により、連結経常利益で0.4%減の見込みで、99年後半からの回復基調にブレーキがかかるとみられる。
(1) アメリカ0.5%再利下げ(5/16) ***
FRBは、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.5%引き下げ、年4.0%に決め、15日実施した。利下げは5回目で、累計下げ幅は、2.5%に達した。景気減速に歯止めをかけ、成長を促進するのが狙いである。
(1) 海外旅行保険価格競争へ(5/14) *
東京海上火災保険は、海外旅行保険について、保険料が現行より18%安い新型保険を10月に発売する。海外旅行保険は、損害保険の自由化後も横並びで格差はなく、自動車、火災保険で始まった自由化の波が一段と広がってきた。