インフォーメーション・サービス53
需要の交差弾力性(Es)
X財に対するY財の需要の交差弾力性(Es)とは、次式で示される。
Es=Y財の需要変化率/X財の価格変化率
=(凾凵^y)/(凾ox/Px)
Px:当初のX財の価格 y:当初のY財の需要量
つまり、X財の価格が変化した場合に、Y財の需要量がどう変化するかを示している。
X財とY財が、それぞれ、コーヒーと紅茶であるとするならば、X財(コーヒー)の価格が低下すると、X財の需要は増え、Y財(紅茶)の需要は減少する。それゆえ、凾ox<0のとき、凾凵モOとなり、Es>0となる。このように、Es>0となる両財は、粗代替財という。
次に、X財とY財が、それぞれ、パンとバターであるならば、X財(パン)の価格が低下すると、X財の需要が増え、それに伴いY財(バター)の需要も増加する。それゆえ、凾ox<0のとき、凾凵рOとなり、Es<0となる。このように、Es<0となる両財は、粗補完財という。
そして、X財の価格が低下し、X財の需要が増加しても、Y財の需要が変化しない場合は、凾凵≠Oとなるため、Es=0となる。このような場合、両財は独立財という。
問題 需要の交差弾力性が、マイナスとなる財の組み合わせは、次のうちのどれか。
1 りんごとみかん
2 バスと乗用車
3 乗用車とガソリン
4 台湾への旅行と中国への旅行
5 豚肉と牛肉