2月第4週(2/17〜2/23)*印が多いほど頻出(最高3つの*)
(1) 2001年の若年層失業率は9.6%(2/17) ***
完全失業率は、昨年の平均で5.0%と過去最高を記録した。その主な理由が、15〜24歳の若年層の失業の増加である。景気の低迷も一つの要因であるが、もっと大きい要因は、敵職が見つからず、離職、求職を繰り返している若者が増えていることである。昨年は、4割近くが自発的失業者であり、その4割を30歳未満が占めた。若年層は、有効求人倍率が高く、仕事はあるが働けない状況となっている。
[2001年の年齢別失業率] 15〜24歳 9.6% 25〜34歳 6.0% 35〜44歳 3.6% 45〜54歳 3.5%
(2) 昨年12月の景気一致指数20%に下方修正(2/19) *
内閣府によると、昨年12月の景気動向指数の一致指数は、速報値の33.3%から20.0%へ下方修正された。鉱工業生産指数も、改定値では3ヶ月前の水準を下回った。内閣府によると、「一致指数は基調として厳しい状況にある」とみている。ただし、在庫調整の進展で、生産関連の指標に下げ止まりの兆しが生じている。
(1) 世界IT景気復調の見通し(2/21) ***
世界のIT産業が、パソコンの復調を契機に最悪を抜け出そうとしている。日本では低迷しているが、アメリカ景気の底打ちを機に、年初から台湾などアジアの生産が動き始め、半導体などの部品の国際価格が上昇に転じた。
(2)ドイツ景気回復遅れ鮮明(2/21) ***
ドイツ連邦銀行によると、昨年10〜12月期の実質GDPが、前期比0.25%減少した。ドイツは、4〜6月期から三・四半期連続のマイナス成長となった。10〜12月期は、輸出がさらに不振となり、一段と景気が減速した。特に、対米輸出が大きく落ち込んだ。企業は設備投資に慎重になっており、個人消費も一部に陰りが見えてきている。
(3) アメリカ貿易赤字6年ぶり減少−昨年3462億ドル (2/22) **
アメリカ商務省によると、2001年のアメリカ貿易赤字は、前年比7.8%減の3462億ドル6900万ドルとなり、95年以来6年ぶりに前年を下回った。景気後退と同時テロの影響で、輸入が輸出を上回るペースで落ち込んだのが主な要因である。対中国の赤字は、830億4600万ドルと0.9%減少したものの、二年連続で対日赤字を上回り、国別では最大となった。 p>
(4) 台湾初のマイナス成長(2/23) ***
台湾の2001年の実質GDP成長率は、前年比マイナス1.91%になった。世界的なIT不況が響き、年間で初のマイナス成長となった。台湾は、IT製品の輸出を通じ年4〜8%の高い成長率を誇ってきた。しかし、IT製品への傾斜が裏目に出て、統計開始の1951年以来初のマイナス成長となった。
(1) 東京電力、域外で直接小売り(2/20) **
東京電力は、他社の営業地域で初めて電力の直接小売りに乗り出す。まず、仙台市が3月に行う入札に参加する予定である。東電は、10社の中で唯一値下げを計画しており、落札できると判断した。自由化の中で、新規参入企業がリードしてきた料金競争が、大手電力会社間に広がり始めている。東電は、自社の発電所から東北電力の送電線を借りて、顧客へ送る計画である。