1月第4週(1/20〜1/26)*印が多いほど頻出(最高3つの*)
(1) 2001年の倒産戦後2番目(1/22) ***
調査機関の東京商工リサーチによると、2001年の企業倒産件数は、前年比2.1%増の19,164件で、17年ぶりの戦後2番目の高水準であり、負債総額は30.8%減の16兆5,196億円であったが、前年に次ぎこれも戦後2番目であった。負債10億円超の倒産は、過去最多の1410件に達した。企業倒産は、マイカル破綻や米同時テロに見舞われ、景況感が急速に悪化した9月以降に急増した。
(2) コンビニ店舗網拡大鈍る(1/22) *
コンビニエンスストア統計調査(14社対象)によると、昨年の店舗純増数は1,024店と前年の6割の水準であった。昨年12月末の店舗数は、前年末を2.9%上回る36,486店であった。2000年までは、3年連続で年間1,600店前後のペースで店舗数を増やしていたが、昨年は増加数が大幅に減少した。各社は、新規出店数を増やしているが、店舗閉鎖も進んでいる。全店売上高も、2000年まで伸び率が4%を超えていたが、昨年は6兆6,690億円と2.9%増に留まった。背景には、同業者や低価格外食品やディスカウントストアなど、異業種との競争が激化したことがある。
(3) 円安加速、日本経済不安(1/23) ***
22日の東京市場で、円相場は、1ドル=133円81銭まで下落し、海外市場では一時134円台まで下落した。約3年3ヶ月ぶりの円安・ドル高となった。日本経済の先行きへの不安は強く、市場は3月決算期をにらみ、不良債権などの解決に向けた対応のスピードを試している。
(1) WTO新ラウンド28日始動(1/23) *
世界貿易機関(WTO)の新多角的通商交渉(新ラウンド)が、28日始動する。日本は、企業が安心して海外に出て行ける環境作りを新ラウンドで目指す。反ダンピング措置の発動条件を厳しくしたり、海外直接投資の自由化・保護の枠組みを多国間で確立するなど、「幅広い通商ルールの整備・強化」に重点を置く。アメリカには、米州自由貿易地域の推進、EUには中東欧への統合拡大による大欧州の選択肢がある。地域統合作りに経験のない日本は、新ラウンドに軸足を置かざるを得ない。
(2) 昨年の世界の海外直接投資前年比4割減(1/25) **
国連貿易開発会議(UNCTAD)によると、2001年の世界の海外直接投資は約7600億ドルに留まり、前年比4割強減少した。世界的な景気後退により、国境を越えた企業の合併・買収(M$A)が、10年ぶりに減少したことが主因である。なお、日本の2001年の海外直接投資は、9月までで346億ドルと既に前年を上回り、2年連続の増加である。一方、日本の2001年の対内直接投資は、前年の83億ドルに対し、9月までに44億ドルと2年連続の減少が確実である。