4月第1週(3/31〜4/6)*印が多いほど頻出(最高3つの*)
(1) ペイオフ今日解禁(4/1) **
定期預金などの払い戻し保証額を元本1千万円とその利息までとする措置であるペイオフが、1日解禁される。金融機関が破綻した場合に、預金の全額が払い戻しを受けられないケースが今後起こりうる。自己責任を問われる預金者は、預け先の分散など自衛手段に動いており、預金者の選別により金融機関経営は厳しい局面を迎えつつある。
(2) 3月の日銀短観、景況感悪化に歯止め(4/1) ***
日銀の3月の企業短期経済観測調査(短観)によると、景況感が「良い」と答えた企業の割合から、「悪い」と答えた企業の割合を引いた値の業況判断指数(DI)は、大企業製造業・非製造業が、それぞれ−38,−22と、昨年12月比で双方とも横ばいで、悪化が止まった。輸出回復などにより、在庫調整が進み、景気の一部に明るい兆しが出てきた結果である。しあkし、中小企業は小幅ながら悪化ガ続き、景気のぜい弱さは消えていない。
(3) 大手銀行全グループ赤字(4/4) ***
7つの大手銀行・グループが、2002年3月期決算で、そろって赤字になることが分かった。いずれも、普通配当を減配する公算が大きい。不良債権処理損失が膨らんだことが背景にある。また、銀行株を中心とする持合い株式の評価損が膨らんだことも響いた。前期末に、株式相場はやや持ち直したが、持ち合い株の大手銀行株の値下がり幅が大きく、評価損処理(強制評価減)による損失を計上した。
(4) 景気先行指数、2月も50%超す(4/6) ***
内閣府によると、2月の景気動向指数は、半年先の景気を示す先行指数が66.7%と2ヶ月連続で判断の分かれ目の50%を上回り、1年半ぶりの高い水準となった。景気の現状を示す一致指数は、50%を割っているが、循環的に景気が底を探る動きが強まってきた。消費や雇用の動きは厳しい動きが続くが、内閣府は「生産は下げ止まりの動きがある」と指摘し、景気の「谷」が近づきつつあることをにじませている。
(1) 電力各社、風力発電から購入拡大(3/31) *
電力各社は、2002年度に風力発電による購入を拡大する。地球温暖化の要因になる二酸化炭素(CO2)の排出抑制に向け、経済産業省は、風力、地熱、太陽光などの新エネルギー調達を、電力各社に2003年度から義務付ける方針である。販売電力量の0.2%に留まる新エネルギーの割合を、2010年度に1%へ引き上げ、達成できない企業に罰金を科す方針である。こっれは、風力発電の事業者の追い風となる。
(1) 電力小売り全面自由化(4/5) **
経済産業省は、一般家庭用も含めた電力小売りを、2007年度までに全面自由化をする方針を固めた。新規事業者が参入できる範囲を、大口顧客向けから段階的に小口顧客向けにまで広げる。2003年度には、電力自由化の範囲を全体の6割強に拡大する予定である。電力事業に競争原理を本格導入し、欧米に比べ割高とされる電力料金を引き下げるのが狙いである。