9月第2週(9/5〜9/11)印が多いほど頻出(最高3つの*)
(1)景気3ヶ月連続拡大(9/8) ***
内閣府によると、7月の景気動向指数(速報値)は、景気の現状を示す一致指数は77.8%と、景気判断の分かれ目となる50%を3ヶ月連続で上回った。一致指数を構成する指標のうち、大口電力使用量や有効求人倍率など4指標が、今回の景気拡大局面での最高を更新し、景気の力強さを示している。内閣府は、改善の動きは続いているとの基調判断を、11ヶ月連続で示した。
また、景気の動きより数ヶ月先行する先行指標は、66.7%で、11ヶ月連続で50%を上回った。
(景気動向指数については、「重要30用語」参照)
(1)アメリカ財政赤字、2004会計年度最悪更新見通し(9/8) ***
アメリカ議会予算局は、2004会計年度(2003年10月〜2004年9月)の財政赤字が4,220億ドル(約46兆円)となり、イラク戦争の出費の増加などにより、2年連続で過去最大を更新するとの見通しを発表した。ただし、景気回復による税収増加により、3月時点の予測より赤字額を550億ドル減額した。
(1)構造改革特区―望まれる全国展開(9/6) **
地域限定で規制緩和を認める構造改革特区が、全国展開に向け一歩を踏み出した。政府の特区推進本部の評価委員会が、認可した45件のうち26件を、所管官庁の同意も得て全国展開が適当と判断した。政府は、今月中旬の推進本部の会議で、評価どおり26件を全国展開する事を決定し、必要な法令改正作業に入る。
全国展開が適当と判断されたものの中には、当初計画の2倍で新規雇用が進んでいる足立区の官民共同の職業紹介事業などがある。一方、結論が先送りされたものも、12件ある。大規模小売店の出店規制緩和措置や保育園と幼稚園の合同事業などである。所管官庁が、全国展開の場合の弊害の有無を判断するのにもっと時間がほしいなどと、難色を示したためである。自治体などの関係者からは、全国展開の希望が強い。
10月からの評価委員会の評価では、株式会社による農業経営や学校経営への参入など、地域の活性化に大きな効果が期待される特例措置も対象となる予定である。これらの中には、利害がある団体や所管官庁などの抵抗により、厳しい認可条件をつけたものも多い。今後は、認可条件が円滑な事業の妨げになっていないかどうかも、評価の対象とすべきである。
(2)郵政2007年民営化、閣議決定(9/11) **
政府は、10日臨時閣議を開き、郵政民営化の基本方針と、全閣僚で構成する郵政民営化推進本部の設置を決定した。基本方針は、閣議前に開かれた経済財政諮問会議が正式に取りまとめた。今後、内閣官房の郵政民営化準備室が中心となり、詳細な制度設計を行い、来年の通常国会に郵政民営化法案を提出する方針である。基本方針は、2007年4月に日本郵政公社を民営化し、新たに設置する持ち株会社の下で、窓口ネットワーク、郵便事業、郵便貯金、簡易保険(郵便保険)の4事業別に分社化することなどを盛り込んだ。しかし、与党の了解を得ないままの閣議決定であり、与党は反発を強めており、法案作成は難航が予想される。
2007年4月に民営化に着手した後は、移行期を経て2017年3月末までに最終的な民営化を実現するとしている。移行期間中に、郵貯会社と郵便保険会社の株式を売却し、民有民営を実現するとしている。窓口会社と郵便会社は、政府が持ち株会社の株式の3分の1超を継続保有する。
なお、郵便会社には、全国均一サービスを引き続き義務付けられる事などが盛り込まれている。
2つの国で、同じ商品を買うときに必要なお金が、同じ価値となるように為替レートが決定されるという考え方が、購買力平価説である。
例えば、日本で、10万円するパソコンが、アメリカでは1000ドルならば、購買力平価は1ドル=100円である。2003年には、購買力平価に比べ、中国の通貨の人民元の水準は、対米ドルで5割以上割安となっていた。これも、人民元の切り上げ要請の背景である。 |