1998年における中国共産党と日本共産党の関係正常化の中国共産党側の資料について、国会図書館で探してみたところ、これを伝える記事が「1998年6月12日付け人民日報海外版」の第一面に掲載されていました。フォントの関係上、これをそのままテキスト化することは難しいので、画像で掲載します。また、同面に掲載されていた関連記事を翻訳して、付加しました。

2001年5月15日 猛獣文士

中共与日共実現関係正常化



中日両共産党の関係正常化を伝える記事。人民日報海外版。

 合意記事の本文は、同日の赤旗紙に日本語で掲載されており、当サイトでもこれを紹介しています。同本文の前に置かれている小文を翻訳すると、以下のようになるのでしょうか。

 新華社北京6月11日電 前日、中国共産党と日本共産党の、この問題について権限をもつ人物が、両党関係の正常化の進行を実現するために、協議した。その後、会談に基づき、次の消息を公表した。

本文が続く。


 なお、この記事の左下には、これに関連した記事が置かれています。この記事を、翻訳したものを、以下に紹介します。

胡錦濤会見日共代表団
(胡錦濤が日共代表団と会見)

 新華社北京6月11日電(記者 于海生) 中国共産党政治局常任委員、同書記局書記胡錦濤は、本日午後、人民大会堂において、日本共産党中央書記局書記、国際部部長の西口光に率いられた日本共産党代表団と会見した。

 日本共産党代表団は、中共と日共の関係正常化の問題の協議を進めるため招請に応じて訪中したものである。

 胡錦濤は中国共産党中央を代表し、日本共産党代表団に対して、歓迎の意を表明し、また、両党の関係の正常化の実現について、祝賀の意を表明した。

 胡錦濤は、双方ともが、過去を終結させ、未来を切り開く精神に基づき、共同で確認する党間の関係原則の基礎の上に、新しい党間の交流と協力関係を展開し、隣同志の親しい友好協力関係が長期に、安定して、健全に、前向きに発展し、アジアおよび世界の平和と安定に貢献するよう、希望すると述べた。

 西口光は、日中両国は友好的な隣国であり、両党の間には、すでに、過去における伝統的な友誼があるが、日本共産党は今後、両党と両国人民の間の友好協力関係を促進するよう、怠ることなく、努力していきたいと述べた。

 西口光は、不破哲三日共中央政治局委員長が訪中の意向をもつことを述べ、胡錦濤はこれに対する歓迎の意を表明した。

 中連部部長戴秉国、同副部長李成仁らが会見に参加した。

(「人民日報海外版」一九九八年六月十二日付)

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