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今年は「日中国交回復25周年」ですが、日中両国の関係はよくなったのでしょうか。 国交回復後、協会はどのような活動をしていますか。 |
1972年に日本と中国の国交が回復しました。日中復交は長い期間にわたって国交回復のためにとりくんできた協会などの活動と世論の高まりがその原動力になりました。国交のなかった両国の関係が正常化したことは国民の間に大きな変化をもたらしました。今では日本から年間約90万人が中国を訪れ、中国からも20万人以上が来日(1996年)するようになりました。こぅした相互の訪問は何よりもお互いを知る機会を大きく広げました。中国のことがいろいろと正確にわかるようになったことは国民同士の友好を広げるうえで大変よいことであると言えます。
同時に、国交回復はアメリカが当時敵対関係にあったソ連と対抗するために中国接近政策をとり中国もソ連主敵の立場からアメリカとの関係を重視する路線に転換、1972年2月に当時の二クソン米大統領が訪中、日本も田中角栄首相が訪中し国交回復に踏み切ったといぅ側面がありました。
協会は、このような日中国交回復の持つ二つの側面を客観的に分析し次のような活動に取り組みました。
第1は、日中の国家関係を平和五原則に基づいて発展させること。また国民間の友好関係を正しく発展させるために、中国側が協会など日本の民主運動に加えた大国主義的干渉問題を解決すること。
第2は、日中友好運動をアジアと世界の平和を確立する問題と固く結んで発展させること。そのために創立以来とりくんできた日中不再戦運動に積極的に取り組むこと。また中国残留日本人問題の解決にも力を人れていくこと。
また協会は、日本の自主L的な立場から中国事情を紹介する活動を大切にしています。機関紙『日中友好新聞』(旬刊)や研究誌『季刊中国』(年4回)を発行しさまざまな情報を紹介しています。
盛況の太極拳活動(1996年・普及20周年記念表演会) |